家が完成すると、柱や梁、土台といった構造材は、壁や天井の内側に隠れてしまいます。
日々の暮らしの中で、目にすることはほとんどありません。
けれど、家族の毎日を支え続けているのは、まさにその見えない場所です。
雨の日も、風の日も、暑い夏も、寒い冬も。
何十年という時間の中で、住まいの安心を静かに支え続けるもの。
だからこそ小泉建設は、見えなくなる部分にこそ、確かな素材を選びたいと考えています。
そのひとつが、木曽谷で長い年月をかけて育まれた「木曽ひのき」です。
木曽ひのきは、青森ヒバ、秋田スギと並ぶ、日本三大美林のひとつに数えられる木です。
厳しい自然の中で、急がず、少しずつ年輪を重ねていく。
その時間が、木目の緻密さとなり、狂いの少なさとなり、淡く美しい色合いや豊かな香りとなって表れます。
古くから社寺仏閣にも用いられ、伊勢神宮の式年遷宮とも深い関わりを持ってきた木曽ひのき。
永い時間に耐える建築に選ばれてきた木だからこそ、家族の暮らしを支える住まいにもふさわしい。
小泉建設は、そう考えています。
木曽谷の森は、江戸時代から人の手によって大切に守られてきました。
明治時代には御料林として管理され、昭和22年には国有林へ。
長い歴史の中で、受け継がれてきた森です。
小泉建設が大切にしているのは、ただ有名な木を使うことではありません。
ただ、強い木を選ぶことだけでもありません。
その木がどこで育ち、どんな時間を重ね、どんな人たちの手で守られてきたのか。
その背景まで含めて、住まいに使う意味があると感じています。
家を建てることは、材料を組み合わせることだけではありません。
どんな木を選び、どんな想いを、見えない場所にまで込めるのか。
その一つひとつが、家の価値をつくっていきます。
木を使うと聞くと、森を減らしてしまうように感じられるかもしれません。
けれど、きちんと管理された森の木を使うことは、森と正しく付き合うことでもあります。
伐って、使い、植えて、また育てる。
その循環があるからこそ、森は次の世代へ受け継がれていきます。
木は、育つ過程で二酸化炭素を吸収し、木材となったあとも炭素を蓄え続けます。
だから、管理された山の木を住まいに活かすことは、未来の森を守る選択にもつながります。
日本で家を建てるなら、できるだけ日本の山や森に還元される家づくりをしたい。
木曽ひのきを選ぶ背景には、そんな小泉建設の想いがあります。
小泉建設では、長い年月をかけて育った木曽ひのきを、住まいの骨組みとなる大切な場所に採用しています。
土台、大引き、柱、間柱、まぐさ、窓台など。
完成後には見えなくなる場所にこそ、確かな木を使う。
それは、いま暮らすご家族の安心のため。
そして、未来の誰かがまた丈夫で安心できる建築をつくれるよう、良い森を次へつないでいくためでもあります。
見えないところまで丁寧に。
住まいを支える木にも、山を守る循環にも、誠実であること。
それが、小泉建設の家づくりです。